小山市の歴史を歩く。城山町・城東・城南の街と暮らし
小山市の歴史をたどると、小山氏の城跡や徳川家康ゆかりの史跡、地域で親しまれてきた神社に出会います。そのすぐ隣には、公園や図書館、住宅街が広がっています。
今回は、小山駅西口から城東、城南まで、実際に撮影した写真とともに街の歴史と暮らしをご紹介します。
小山市の歴史|小山氏の城から宿場町、鉄道の街へ
小山の歴史を知るうえで欠かせないのが、中世にこの地を拠点とした小山氏です。市内に残る祇園城跡や鷲城跡は、その歴史を今に伝えています。
江戸時代には日光街道の小山宿として人や物が行き交い、思川の水運も街の発展を支えました。その後、鉄道が開通すると、小山は鉄道の結節点として発展していきます。
城跡や神社、川、駅をそれぞれ見るだけでなく、ひと続きの街の歴史として捉えると、小山の風景が少し違って見えてきます。
城山町・小山駅西口――街の中心に残る城の記憶

小山駅西口側の城山町には、祇園城跡があります。小山城とも呼ばれるこの城は、小山氏にゆかりのある城郭です。
祇園城という名前は、城内に祇園社を祀ったことに由来するとされています。鷲城などとともに「小山氏城跡」として国の史跡に指定されており、現在の城山公園周辺に、中世の城の歴史が残されています。
今回、周辺で撮影したのは、木々に囲まれた道と、その先に架かる赤い橋。駅周辺の街中にありながら、緑の深さを感じられる風景でした。
なお、城山公園は2026年10月の確認時点で、南側の新しく整備された一部エリアが立入禁止となり、園内の通り抜けもできません。(なので写真も撮れませんでした)
訪れる際は、小山市の最新案内をご確認ください。
思川の風景から、かつての街を想像する

小山市の中心部を流れる思川は、街の歴史と深く結びついています。かつては物資を運ぶ水路として利用され、川沿いの河岸が人や物の移動を支えていました。
今、観晃橋付近から眺める思川には、広い空と川辺の緑が広がります。街の中心部から川の風景へと視界が開ける、この変化も西口側の魅力です。
買い物や用事で訪れる街のすぐそばに、川を眺めてひと息つける風景がある。歴史を支えた川は、現在の暮らしにもゆとりを添えています。
小山評定跡と御殿広場――歴史の舞台が、人の集まる場所へ

小山市役所の前には、「小山評定跡」の石柱が立っています。
ただ、実際にどこで小山評定が行われたのかは諸説あり、はっきり分かっていないそうですw
慶長5年(1600年)、会津へ向かっていた徳川家康が石田三成の挙兵を知り、諸将と今後の方針を協議したと伝えられるのが小山評定です。関ヶ原へ向かう転機となった軍議として、小山市の歴史を語るうえで大切な出来事となっています。
市役所前の一帯は、祇園城の南側にあたり、後に徳川将軍家の日光社参に関わる小山御殿が設けられた場所でもあります。

現在の市役所庁舎と史跡の石柱が並ぶ風景には、昔から続く街の中心と、現代の行政の中心が重なっています。
御殿広場に受け継がれる、人が集まる風景

市役所に隣接する小山御殿広場は、その歴史を身近に感じられる場所です。
御殿広場では、ラーメン祭りやビール祭りなどのイベントも開催されています。普段はのんびりとした広場ですが、イベントの日には、おいしいものを楽しむ人たちでにぎわいます。
(実はこの広場、地下には昔の遺跡が保存されています。足元の舗装の色分けも、小山御殿の建物や堀、土塁があった場所を示しているそうです。何気なく歩いている足元にも、小山の歴史が残っているんですね。)
須賀神社――千年以上の由緒と、小山の信仰をたどる

宮本町に鎮座する須賀神社は、小山の歴史を知るうえで立ち寄りたい神社です。
神社の由緒によると、天慶3年(940年)、藤原秀郷が京都の祇園社、現在の八坂神社から御分霊を迎えて創建したとされています。当初は現在の中久喜に祀られ、平治年間(1159~1160年)に現在の場所へ移ったと伝えられています。
城を守る神社として、また地域の総鎮守として、小山の人々の信仰を支えてきました。
参道と社殿を、ゆっくり眺める


須賀神社は、鳥居や社殿だけでなく、参道の風景にも目を向けたい場所です。
木々に囲まれた道を進み、社殿の前へ。写真を並べると、街から境内へと続く雰囲気が伝わります。建物の姿と周囲の緑を一緒に眺めることで、長く守られてきた場所の落ち着きを感じられます。
徳川家康との縁を伝える境内

須賀神社には、家康が小山評定に際して戦勝を祈願したという由緒が伝わります。境内の「小山評定之碑」も、その縁を伝えるものです。
また、徳川家から奉納された朱神輿は、日光東照宮本殿を模して製作されたとされる社宝。小山と徳川家との関わりを知る手がかりになります。
市役所前の小山評定跡と須賀神社を合わせて見ると、街の中に受け継がれてきた家康ゆかりの歴史に触れられます。
「アンゴステンノー!」が響く小山の祇園祭
須賀神社といえば、夏の祇園祭も欠かせません。神輿が街を練り歩き、いつもの通りがお祭りの雰囲気に変わります。
特徴的なのが、「アンゴステンノー!」という掛け声。もともとは「南無牛頭天王(ナムゴズテンノウ)」と唱えていたものが、長い年月の中で今の掛け声に変わっていったそうです。
そういえば、うちの子どもたちも、お祭りの時に「キミョーチョーライ」「南無」と声を掛け合っていました。「キミョーチョーライ」は漢字で「帰命頂礼」と書き、神様に心を尽くしてお仕えする意味だそうです。何気なく聞いていた掛け声にも、ちゃんと由来があるんですね~。
小さな社にも目を向けて

境内には、さまざまな神様を祀る末社もあります。
大きな社殿を参拝した後に、小さな社や石碑へも目を向けると、神社が地域の多様な願いを受け止めてきたことを感じられます。
須賀神社は、小山の歴史を学ぶ場所であると同時に、今も参拝の営みが続く身近な神社です。
鷲城跡――住宅地の近くに残る、中世の城の面影

小山氏の歴史をさらにたどるなら、外城にある鷲城跡も欠かせません。城南とは所在地が異なりますが、市街地南西側の歴史を知る場所として紹介したい史跡です。
鷲城は、南北朝時代の小山義政の乱で戦いの舞台となった城の一つ。城内を区切る土塁や空堀が残り、祇園城跡などとともに国の史跡に指定されています。

現在、城跡の中心部には鷲神社が鎮座しています。石柱、鳥居、石灯籠の風景からは、史跡と地域の信仰が重なっていることが分かります。
天守のある城とは違い、地形や土の盛り上がり、堀の跡から往時を想像する場所。小山氏が活動した時代を、今の街の風景と重ねて考えられます。
城東―公園と図書館に息づく、地域の文化

小山駅の東側に広がる城東エリアでは、城東公園と小山市立中央図書館が、緑と文化に触れる場所となっています。
城東公園には、小山市出身の歌人・田波御白(たなみ みしろ)の歌碑があります。田波御白は明治18年(1885年)に南小林で生まれた歌人。公園の入口にある歌碑への案内も、地域の文学に目を向けるきっかけになります。
木陰の道と、広がりのある空間


公園では、木陰の道や階段状の広場など、場所によって異なる景色が見られます。
緑の中を歩く時間と、広い空間を眺める時間。街中の公園でも、少し歩くだけで気分を切り替えられそうです。
城東公園は、地域のお祭りやイベントの会場にもなっています。「BONフェス」では盆踊りや縁日、キッチンカーなどが集まり、「小山おはやしステージ城東」ではお囃子の演奏も楽しめます。
普段は木陰をのんびり歩ける公園ですが、イベントの日にはにぎやかな交流の場に。街の中にこういう場所があるのも、城東のいいところですね。
図書館と公園が隣り合う暮らし

隣接する中央図書館は、曲線のある白い建物と赤い彫刻が印象的です。
図書館と公園が隣り合っているため、本に親しむ時間と緑に触れる時間を、同じ場所の周辺で楽しめます。史跡だけでなく、文学や読書が暮らしの近くにあることも、城東の魅力です。
大通りと住宅街、それぞれの表情

通り沿いには店舗や事務所が並び、その周囲に住宅街が広がっています。

今回撮影した住宅街では、木々の緑と戸建て住宅が通りを挟んで並んでいました。大通りの風景だけでは分からない、日常の住まいの姿が見えてきます。

当社も、この城東エリアにあります。街の紹介では、施設だけでなく、その周囲にどのような住まいや道があるのかも大切にしています。
城南―公園と買い物環境が身近にある街

歴史をたどった後は、現在の暮らしの風景にも目を向けてみましょう。
城南公園は東城南にあり、城南周辺の住環境を紹介するうえで取り上げたい公園です。

広がる芝生と大きな木々、園路やベンチ。今回の写真からは、散歩や休憩の時間を過ごす公園の様子が伝わります。
通り沿いの便利さと、住宅街の風景


周辺の通りには飲食店や店舗が並び、バス停も見られます。公園と合わせて街を見ると、余暇を過ごす場所と日々の用事を済ませる場所が、どのように配置されているかが分かります。

西城南で撮影した住宅街には、戸建て住宅が並んでいます。店舗のある通りから住宅街へ入ると、街の表情も変わります。
買い物環境を見る際には、食品や日用品だけでなく、住まいの手入れに使う用品を購入できる施設も確認しておきたいところです。
住まいを選ぶときは、こうした施設までの距離に加え、実際に通る道や交通手段を確かめると、毎日の暮らしを具体的に想像できます。
歴史と暮らしを、街を歩いて確かめる
小山氏の城跡、家康ゆかりの史跡、須賀神社、そして思川。小山市には、今の街につながる歴史が身近に残っています。
その一方で、城東には公園と図書館、城南には住宅街や買い物環境があり、それぞれに異なる暮らしの風景があります。
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