建物の所在

建物の所在

結構前のお話ですが、購入した土地について少し珍しいケースがありました。

弊社で「1-1」の土地を購入したのですが、調査をすると、現地には建物が存在しないにもかかわらず

登記上は建物が存在している状態になっていました。

図で説明するとこんな感じです。

弊社が購入した土地は「1-1」
隣地は「1-2」

ところが、隣地「1-2」に建っている建物の登記上の所在が、なぜか「1-1」のままになっていました。

おそらく過去の売買時に、土地建物の所有権移転登記は行われたものの、建物所在変更登記がされていなかったものと思われます。

その結果、

  • 現地では1-2の土地上に建物が存在
  • しかし登記上では1-1の土地上に建物が存在

という、登記と現況が一致しない状態になっていました。

弊社としては、このままだと今後1-1に建物を建築した際、家屋番号や登記関係が複雑になる可能性がありました。

そのため、お隣の所有者様へ事情を説明し、建物の所在変更登記をお願いしました。

ただ、当然ながら、

「なぜ自分が手続きをしなければならないのか」

というお気持ちもあり、なかなか簡単には進みませんでした。

最終的には、弊社で登記費用を負担する形でお願いし、無事に建物の所在を「1-2」へ訂正することができました。

これで、登記と現況の整合性が取れ、問題は解消しました。

ただ、今回のケースでは、本来であれば過去の取引時点で是正されているべき内容だったため、弊社側で費用負担を行うことには少し複雑な気持ちもありました。

一般の個人間取引であれば、隣地トラブルに発展してしまうケースもあるかもしれません。

不動産は「現地」だけでなく、「登記の内容」も非常に重要だと改めて感じた事例でした。